
アニメで地球が「T」の記号であらわされるのが謎なんだ



私も気になってた。これって英語の略語じゃないの?



舞台のモデルとなったポーランドも関係してそう



じゃあ今回は「T」に隠された謎について本気で調べてみよう
地球の「T」に隠された謎とは?


【チ。-地球の運動について-】は15世紀のヨーロッパを舞台に、地動説に命をかける人間の生き様を描いた漫画原作のアニメです。
美しい夜空の描写とサカナクションが歌う主題歌【怪獣】がマッチしていて、毎回心を動かされます。
さて作中に登場する地動説をあらわす図では地球を「T」とあらわしますが、一体どんな意味が隠されているのでしょう?
王道!英語の略称説


始めはスタンダードに、英語の略称説を考えてみました。
まず思いつくのが「地球」の英語スペル。しかし「地球」を意味する英語は「Earth(アース)」ですので、略称は「E」になりそうです。
「the Earth(ジ・アース)」とすれば略称は「T」とも言えますが、図の中で「太陽」を「S」であらわしている点が気になります。



「太陽」は英語で「the sun(ザ・サン)」だ



だとすると略称は「地球」と同じ「T」になっちゃう?
太陽系の「第3」惑星ということに注目して、「third(サード)」の「T」である可能性も考えられます。
その場合「太陽」の「S」は、「はじまる」を意味する「start(スタート)」の可能性が高いです。
「第1」惑星である水星が「first(ファースト)」の「F」とあらわされていたら、説立証にグンと近づきますね。



第1第2……と並べると「水金地火木土天海」は「FSTFFSSE」だね



「F」と「S」ばっかりになっちゃうんだ
現在の世界共通語である英語説を考えましたが、【チ。】の舞台であるポーランドで英語は使われているのでしょうか?
ポーランドではアルファベットが使われますが母語はポーランド語。あえて英語を使う理由もなさそうです。



アルファベットだったから、単純に英語だと思っちゃったな



ポーランド人であれば、普通にポーランド語を使うだろうね
舞台のモデル!ポーランドが関係する説


では次に、作品の舞台となったポーランドに関係しているのではないかと考えました。
ポーランド語で「地球」は「Ziemia(ジェミア)」。略称であれば「Z」が使われるでしょう。



「Ziemia」はラファウの手紙にも書かれていたよ



タイトル通り「地(ち)」を意味するけど「T」ではないね
英語の時と同じように、「第3」を意味する「trzeci(チュシェチ)」であれば略称は「T」になります。
その場合「太陽」が「はじめ」だとすると「pierwszy(ピェルフシ)」となるので、略称は「P」が使われていたでしょう。



うーん……ポーランド語でもなさそうだ



じゃあ、日本のアニメだから日本語説を考えてみよう
頭文字に注目!意外にも日本語説


日本語の中でもアルファベットを用いた言葉、ローマ字があります。
ローマ字の表記法は、大きく分けて以下の3種類です。
- ヘボン式:表記法が英語風。パスポートや駅名などで使用
- 日本式:日本語の文章を書くのにふさわしい表記法として考案
- 訓令式:ローマ字表記法としては唯一の国際規格



意外だけど、ローマ字も立派な日本語なんだ



ちょっとずつ違ってて紛らわしいよね
「地球」をローマ字で表記するとヘボン式では「Chikyu」ですが、訓令式では「Tikyu」と表記します。つまり「T」ですね!
しかし「太陽」は「S」と表されるため、「日本語説」の立証は難しそうです。



「さんさん輝く太陽」の「S」っていう説はどう?



「SSSS」だと思うよ……



どういう意味?



その 説 すごく 至難……
知識人の時代!ラテン語ペラペラ説


「チ。」の舞台である中世ヨーロッパの時代では学術や宗教など、知識人の間ではラテン語が使われていました。
ラテン語で地球は「Terra(テラ)」、略称は「T」。そしてラテン語で「太陽」は「Sol(ソル)」、略称は「S」ですね!
「チ。」の作中でもラテン語に触れる場面もありました。つまり「地球」の「T」はラテン語である可能性が高いです。



当時は、文字を読めるのが当たり前じゃなかったんだよね



ラテン語は、当時の知識人の共通語として使われていたんだ
ポーランドが舞台なのに意外な言語で書かれていた





ポーランドが舞台なのにラテン語が使われていたなんて意外だ



ラファウのような天才は、両方の言語を使いこなしていたんだろう



個人的には「日本語説」を推しているんだけどね



それは「T(とても)S(しつこい)」だね
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